東京ガスの「ガス・電気セット割」のお得さを検証【電力自由化】
2016/02/09
サービス開始前に東京ガスの電気料金は改定されています。
改定後の料金については、以下の記事をご覧ください。
あけましておめでとうございます。
2016年もよろしくお願い致します。
さて、電気の発電と送電を行う会社を分離して、発電を行う会社を選べる電力自由化が今年の4月から始まります。
提携を発表とかはたまに聞くものの、そろそろなのに具体的なプランが出てこないなーと思っていたところ、昨年末に東京ガスから電気のプランが発表されました。
セットにするとどれくらいお得になるのか早速検証してみました。
東京ガスと東京電力のプランの比較
普通の家庭でよく使われるプラン、東京電力の従量電灯Bと東京ガスの「ずっとも電気1」を比較してみました。
東京ガスでガスを使用していれば、電気をセットで使用することでさらに270円(税込み)安くなります。
ギャル語かよって思わず突っ込みたくなりそうなネーミングはさておき、それぞれのプランを表にして並べてみました。
以下の料金は2015/12/31時点のもので、税込みです。
基本料金
基本料金だけみると、東京ガスの料金の方が高くなっています。
使用電力量によってお得かどうかが変わってきます。
契約 | 東京ガス | 東京電力 |
30A | 907.2 | 842.4 |
40A | 1209.6 | 1123.2 |
50A | 1512 | 1404 |
60A | 1814.4 | 1684.8 |
電力量料金
電力量料金は東京ガスのほうが、1段階料金はだいぶ高く、2段階料金は安く、3段階料金は少し安くなっています。
また東京ガスと東京電力で料金が変わってくる使用量が違います。
東京ガス | 東京電力 | |||
使用量 | 1kWhの料金 | 使用量 | 1kWhの料金 | |
第1段階料金 | -140kWh | 23.24 | -120kWh | 19.43 |
第2段階料金 | 140-350kWh | 23.89 | 120-300kWh | 25.91 |
第3段階料金 | 350kWh- | 29.12 | 300kWh- | 29.93 |
ざっくり、基本料金と1段階料金は東京ガスのほうが高いので、電気使用量がそこそこ多くないとお得にはならなさそうです。
うーん、わかりにくい。
どの程度電気を使うと「ガス・電気セット割」がお得になるのか
電気使用量が多いとお得になるのは分かりますが、具体的にどの程度使うとどのくらいお得になるのかを計算してみました。
「ガス・電気セット割」がお得になってくる使用量
これ以上使えばお得になる使用量
契約 | セット割が安くなる使用量 | そのときの電気料金 |
30A | 238.3kWh | 6240円 |
40A | 249.0kWh | 6797円 |
50A | 259.7kWh | 7355円 |
60A | 270.4kWh | 7913円 |
契約アンペアによって違いますが、使用量で言うと240-270kWh、電気料金でいうと6000円から8000円以上使えば、東京ガスの「ガス・電気セット割」がお得になってくるようです。
電気料金は燃料費調整などがあったりするので、使用量でみたほうが正確です。
我が家では少ない月でも300kWhくらいは使っているので、変更して損するということはなさそうです。
これより少なければお得になる使用量
また実は基本料金の差よりセット割引の金額のほうが大きいので、電気をほとんど使わない人もお得になります。
契約 | セット割が安くなる使用量 | そのときの電気料金 |
30A | 53.9kWh | 1889円 |
40A | 48.2kWh | 2060円 |
50A | 42.5kWh | 2230円 |
60A | 36.9kWh | 2401円 |
使用量で言うと37-54kWh、電気料金でいうと1900円から2400円未満であれば、東京ガスの「ガス・電気セット割」がお得です。
使用量に応じた得する金額
月の使用量が300、350、400kWhだった場合に東京ガスで「ガス・電気セット割」を使用した料金と現在の東京電力の料金の差額を計算してみました。
年換算の差額も出しましたが、実際は月によって使用量が違うので参考程度にみてください。
300kWh使用した場合に得する金額
月の使用量が300kWhだった場合にお得になる金額です。
契約 | 東京ガス料金 | 東京電力料金 | 差額 | 年換算差額 |
30A | 7713円 | 7838円 | 125円 | 1495円 |
40A | 8016円 | 8119円 | 103円 | 1236円 |
50A | 8318円 | 8399円 | 81円 | 977円 |
60A | 8620円 | 8680円 | 60円 | 718円 |
350kWh使用した場合に得する金額
月の使用量が350kWhだった場合にお得になる金額です。
東京ガスの第2段階料金と第3段階料金の境目にあたるので、月額料金に対する割引率は一番高くなります。
契約 | 東京ガス料金 | 東京電力料金 | 差額 | 年換算差額 |
30A | 8908円 | 9334円 | 427円 | 5119円 |
40A | 9210円 | 9615円 | 405円 | 4860円 |
50A | 9513円 | 9896円 | 383円 | 4601円 |
60A | 9815円 | 10177円 | 362円 | 4342円 |
我が家の使用量は月平均すると350kWhくらいなので、年5000円くらいの差額かなといった感じです。
400kWh使用した場合に得する金額
月の使用量が400kWhだった場合にお得になる金額です。
第3段階料金の差額はあまりないので、350kWhと比べてあまり差額は変わりません。
契約 | 東京ガス料金 | 東京電力料金 | 差額 | 年換算差額 |
30A | 10364円 | 10831円 | 467円 | 5605円 |
40A | 10666円 | 11112円 | 446円 | 5346円 |
50A | 10969円 | 11392円 | 424円 | 5087円 |
60A | 1271円 | 11673円 | 402円 | 4828円 |
まとめ
東京ガスの「ガス・電気セット割」は、基本料金は東京電力のものより高く、使用量によってお得かどうかがかわってきます。
だいたい240-270kWh、料金でいうと6000円から8000円以上もしくは、37-54kWh、1900円から2400円未満であれば、東京ガスの「ガス・電気セット割」がお得になります。
一応我が家の場合は変更したほうが、お得になりそうですが年5000円程度と額はそこまで大きくありません。
光回線をフレッツから光コラボレーションへ変えたときほどのインパクトはなさそうです。
他の事業者の料金等もみて変更するか考えようと思います。
電気料金は料金体系が複雑でわかりにくいので、セット割引とかではなく、シンプルで低価格な料金を出してくれるところがあればいいのですが。