windows10の回復ドライブは外付けハードディスクには作ってはいけない

最近ノートパソコンの調子が悪くなってきたので、新しいものを買いました。

コスパで選んだ結果、タブレットとスマホに続いて、ASUS製のノートパソコンになりました。
パソコンを買うのは8年ぶりでOSもwindows vistaからwindows10へと大幅アップグレードです。

ASUS ノートブック X555UA ( WIN10 Home 64Bit / インテル Core i5-6200U / 15.6インチワイド / 8G / 1TB / ブラック ) X555UA-6

ASUS 2015-10-09

最近のパソコンには、リカバリ用のメディアが付いておらず、内蔵のハードディスクにリカバリ用の領域が設定されていることが多いです。
ただ内蔵ハードディスクからのリカバリだと、ハードディスク全体が駄目になったときは使えないので、リカバリ用のメディアがあると安心です。

今回windows10でリカバリ用のメディアを回復ドライブという機能を使って外付けハードディスクにリカバリメディアを作成したところ、ハードディスクが他のパーティション含め全て消去されてしまいました。

反省を含め、外付けハードディスクにリカバリメディアを作成するにはどうすればよいか調べてみました。

windows10のリカバリメディア作成方法

windows10には回復ドライブ、システム修復ディスク(+システムイメージ)と呼ばれる2つのリカバリメデイア作成方法があります。
ざっくりいうと、回復ドライブはUSBドライブに、システム修復ディスクはCDやDVDなどに起動ディスクを作成する機能です。

回復ドライブ

回復ドライブはUSBドライブに起動ディスク+初期化用のデータを作成します。
初期化用のデータは内蔵ドライブの回復パーティションの内容が参照されるため、ほぼ購入時と同等の状態へ戻すことができます。
システム修復ディスクとは違い、起動ディスクと初期化用のデータが同じところに保存されるため、まずは回復ドライブを作成してみることにしました。

回復ドライブの作成

回復ドライブの作成はコントロールパネルの回復というところにあるのですが、探しづらいので「回復ドライブ」で検索して開くのがよいです。

ちなみに「システムファイルを回復ドライブのバックアップします」というチェックボックスを外すと、後述のシステム修復ディスク相当のものがUSBに作成できます。

リカバリメディア用には容量がそこそこ必要になり、我が家のノートパソコンでは16G程度となりました。

ただし、手元にあるのは2G程度のUSBメモリ。
最近は32G程度のUSBメモリでも1000円もせずに売られていますが、バックアップ用に使っていた外付けハードディスクは容量があまっていたので、パーティションを切って回復ドライブを作成してみることにしました。

回復ドライブを作成するとディスク全体が消去される

すると前述したように、他のパーティションを含めて全てデータが消えてしまいました。
GPTだったのがMBRへ書き代わり、認識できるのはそのパーティションのみです。

一応TestDiskを使って復旧を試みてみましたが、丸一日スキャンしても結局何も復旧できませんでした。
バックアップ用ハードディスクだったので諦めてフォーマットし直しました。

一応実行する前にドライブ上のデータが全て消える旨はでるのですが、そのドライブに割り当てられているのは1パーティションのみなので、他のパーティション含め消えるとはおもっていませんでした。

windows10のヘルプには特に注意はされていませんでした。
回復ドライブを作成する

回復ドライブは、PC を起動できない場合でも、PC に関する問題のトラブルシューティングと解決に役立ちます。回復ドライブを作成するには、USB ドライブが必要です。

windows8のヘルプを見るとUSBフラッシュドライブ用の機能であること、USBフラッシュドライブは全消去される旨の警告があります。
USB 回復ドライブを作成する

警告
回復ドライブを作成すると、USB フラッシュ ドライブに既に保存されているすべてのものが消去されます。空の USB フラッシュ ドライブを使用するか、そうでなければ USB 回復ドライブを作成する前に、USB フラッシュ ドライブ内の重要なデータを必ず他の記憶装置に転送しておいてください。

システム修復ディスク+システムイメージ

システム修復ディスクは起動ディスクのみをCDやDVDなどの光学メディアに作成する機能です。
別途システムイメージも別のメディアに保存することができます。

システムイメージは初期化用のデータではなく、現状のバックアップなので購入後に作成したデータや、アップデートした内容も含まれます。
不具合があったときに復旧する用ならばこっちのほうが都合がよいです。
光学ドライブがないと使えませんが、その場合は初期化データ無しの回復ドライブが代わりになります。

システム修復ディスクの作成

システム修復ディスクはコントロールパネルの「バックアップと復元(Windows7)」というところから作成できます。
こっちは復旧ディスクと違い、検索しなくてもたどり着けます。

システム修復ディスクはCDにも焼けるサイズなので、CDに作成し、システムイメージは外付けHDDに保存しました。
システムイメージを保存する場合は特にドライブを初期化する必要もありません。
DVDに分割して保存もできますが、サイズが大きいのであまりお勧めできません。

結論

回復ドライブを作成すると他のパーティション含めディスク全体が消去されてしまうので、外付けハードディスクに作成するのはお勧めできません。
大容量のUSBがない場合は、システム修復ディスクを作成し、システムイメージを外付けハードディスクに保存するのがよいです。
回復ドライブは初期化データを含めず、システム修復ディスク相当の機能のみにすることも出来るので、光学ドライブがない場合は初期化データ無しの回復ドライブ+外付けハードディスクというのも選択肢になると思います。

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