ENEOSでんきのお得さを検証【電力自由化】
電気の発電と送電を行う会社を分離して、発電を行う会社を選べる電力自由化が今年の4月から始まります。
電力自由化にあたって、各社から料金プランが発表されています。
ENEOSでんきは、ガソリンスタンドで有名なENEOSが提供する家庭用電気のプランです。
今回はENEOSでんきの料金プランのお得さを検証してみたいと思います。
ENEOSでんきの特典・割引
ガソリン代割引
ENEOSカードでの電気料金を支払うことで、ENEOSでの給油が割引されます。
ガソリン、軽油や灯油が1Lあたり1円の割引されます。
月最大150Lまでなので、最大150円の割引です。
2年契約割引
2年契約をすると、電気料金が1kWhあたり0.2円割引されます。
3年目以降は1kWhあたり、0.3円と割引額が大きくなります。
2年自動更新で、更新月以外に解約すると、1080円の違約金がかかります。
ENEOSでんきは関東近郊でしか電気を供給していないので、エリア外へ引っ越してしまうと解約扱いになってしまいます。
ポイント
Tポイントもしくは、提携クレジットカードのポイントが0.5%分つきます。
ENEOSでんきと東京電力のプランの比較
普通の家庭でよく使われるプラン、東京電力の従量電灯B,CとENEOSでんきを比較してみました。
基本料金
基本料金は東京電力の従来の料金従量電灯B,Cと全く同じです。
参考のため、基本料金を載せておきます。
契約 | 基本料金 |
30A | 842.4 |
40A | 1123.2 |
50A | 1404 |
60A | 1684.8 |
電力量料金
ENEOSでんきの電力量料金はおそらく最安に近いと思います。
東京電力より高いのは第1段階料金のみで、それもわずかに高い程度です。
ENEOSでんき | 東京電力 | |||
使用量 | 1kWhの料金 | 使用量 | 1kWhの料金 | |
第1段階料金 | -120kWh | 20.76 | -120kWh | 19.43 |
第2段階料金 | 120-300kWh | 23.26 | 120-300kWh | 25.91 |
第3段階料金 | 300kWh- | 23.75 | 300kWh- | 29.93 |
2年契約をすると、ここからさらに1kWhあたり0.2円安くなります。(3年目以降0.3円)
どの程度電気を使うとENEOSでんきがお得になるのか
電気使用量が多いとお得になるのは分かりますが、具体的にどの程度使うとどのくらいお得になるのかを計算してみました。
ENEOSでんきがお得になってくる使用量
これ以上使えばお得になる使用量
契約アンペアによらず、月に180.2kWh以上使用していると、ENEOSでんきがお得になってきます。
契約 | セット割が安くなる使用量 | そのときの電気料金 |
30A | 180.2kWh | 4734円 |
40A | 180.2kWh | 5015円 |
50A | 180.2kWh | 5296円 |
60A | 180.2kWh | 5576円 |
電力量料金で言うと、3892円、電気料金全体でいうと、4800円から5600円程度使っていれば、ENEOSでんきがお得になってきます。
使用量に応じた得する金額
月の使用量が300、350、400kWhだった場合にENEOSでんきを使用した料金と現在の東京電力の料金の差額を計算してみました。
表示している料金は、電力量料金のみで基本料金は含めていません。
年換算の差額も出しましたが、実際は月によって使用量が違うので参考程度にみてください。
使用電力 | ENEOSでんき料金 | 東京電力料金 | 差額 | 年換算差額 |
300kWh | 6678円 | 6995円 | 317円 | 3804円 |
350kWh | 7512円 | 8491円 | 626円 | 7512円 |
400kWh | 9053円 | 9988円 | 935円 | 11232円 |
我が家の使用量は月平均すると350kWhくらいなので、年7500円くらいの差額かなといった感じです。
3段階料金の割引率も大きいので、使用量がおおいほど差額は広がります。
2年契約をした場合は、1kWhあたり0.2円下がるので、さらに月額60円〜80円安くなります。
他社のプランとグラフで比較
東京ガスや東京電力の新プランと一緒にグラフで比較してみました。
200kWh付近からENEOSでんきが一番安くなっています。
じつはポイントを考慮すると、東京ガスは1.5%、ENEOSでんきは0.5%と1%差があり、ほぼ同じになるのですが、2年契約を行うとENEOSでんきの方が安くなりそうです。
これはまた後日詳しく検討してみようと思います。
まとめ
ENEOSでんきの電力量料金は最安です。
ただし、ポイントを考えると、東京ガスもほぼ同じ値段になります。
我が家ではENEOSでんきか東京ガスかどちらかが候補になりそうですが、まだまだ引き続き検討していきたいと思います。