Seesaaブログの独自ドメイン機能(302リダイレクト)を使ってWordPressへ引っ越しした後の変化
2015/09/11
昨年の11月から実装されたSeesaaブログへ独自ドメインを設定すると使用できるリダイレクト機能を使用して、WordPressへ引っ越してから約1ヶ月経ちました。
上記記事にも書いたように、Seesaaブログのリダイレクトは引っ越しに推奨されている301リダイレクトではなく、302リダイレクトだという点が懸念事項でした。
結論から言うと、移転後はしばらく検索表示回数やアクセス数が下がったものの、3週間ほどで回復し、以前の水準以上となったので、とりあえずは302リダイレクトでも成功といってよいかと思います。
当サイトでは移転後も更新を続けていたため、条件は同じではありませんが、ウェブマスターツールやGoogle Analyticsのデータの移転前後の変化をまとめてみました。
検索表示回数
以下が移転前後の旧サイト、新サイトそれぞれのウェブマスターツール上での検索表示回数とその合計です。
なお、当サイトは4/10にリダイレクトを設定し移転しており、以下のグラフでは、4/8の旧サイトの表示回数を1としています。
ご覧の通り、移転後は旧サイトの表示回数の減少の方が、新サイトの表示回数の増加よりも早く、一時的に表示回数の合計は以前の6割程度まで落ち込んでいます。
3週間ほどたったころから急回復し、以前の1.5倍ほどまで回復しました。
検索順位
検索順位はあまりしっかりモニターしていないので、残念ながら定量的なことはいえませんが、ある程度上位にきているキーワードでは2週間ほどで、旧サイトと新サイトがだいたい入れ替わった印象です。
それまではページや日によって、どちらかが表示されていたり、どちらも表示されていたり、どちらもなかったりとまちまちでした。
入れ替わったと思った後も、すぐには回復しなかったので、あまり上位ではないキーワードが浮上してきた影響の方が大きいのかもしれません。
アクセス数
当サイトへのアクセスは現状ほぼ検索流入のみなので、新アクセス数は検索表示回数合計と似たような形になりました。
こちらのグラフでも4/8の旧サイトのアクセス数を1としています。
3週間ほどは移転前の6割前後、その後1.8倍近くまでアクセス数はのびました。
なお、旧サイトのアクセスが移転後も記録されていますが、これはリファラースパムが6割ほどです。
残りの4割はノーリファラーなので以下のSeesaaブログの仕様変更が関係しているのかもしれません。
リダイレクトが外れるアクシデント
上記グラフで4/16、17と新サイトのアクセス数が落ち込んでいる日があります。
実はこの日にSeesaaブログのリダイレクト機能に変更があったようで、そのバグでリダイレクトが外れてしまいました。
以下のように、blog.kantan-life.comではなく、blog.kantan-life.comseesaa.netにリダイレクトされてしまうようになったのです。
当然、存在しないドメインなので、アクセスすることはできません。
サポートへ問い合わせたところ、すぐに対応してもらえましたが、旧サイトからリダイレクトされなくなった影響+検索表示の減少でアクセスは半減してしまいました。
どうやらこの変更リダイレクトする際に、前のドメインへのアクセス数を記録するためのもののようで、この日以降、0だったSeesaaブログのアクセス解析にアクセスが記録されるようになりました。
Google Analyticsの旧サイトへのアクセス数も、これと関係あるかもしれません。
インデックス数
Seesaaブログの時は特にクローラーをブロックしたり、no indexを指定したりはしていなかったため、存在する全てのページがインデックスされていました。
一方、新サイトはテーマにStinger5を使用しており、デフォルトでアーカイブページ等がno index,followとなっており、インデックス数が旧サイトとかなり違っています。
新サイトのページのインデックスは移行直後からされていたようです。(ウェブマスターツールのインデックス数のデータは1週間更新ですが)
旧サイトも同じ数くらい減少していますが、アーカイブページなどのインデックスがまだまだ残っているようです。
ちなみに一応bing webmasterツールにも登録しているのですが、新サイトのインデックス数はまだ33で、こちらのほうが時間がかかるようです。
bingのほうが、忠実に301と302を使い分けているのかもしれません。
外部リンク
検索表示回数がのびてきた3週間ほどたったころから、旧サイトへのリンクが新サイトへのリンクとして認識されるようになりました。
旧サイトのほうからはリンクが消え、
旧サイトからのリンクが大量にあるようにみえるのが気になりますが、どうやらインデックスに残っている旧サイトのページがリダイレクトを中間リンクとしてリンクされている扱いになっているようです。
後述する内部リンクを見る限り、インデックスに残っているページはアーカイブページなどリダイレクトを一対一で設定させてないページのようなので、Googleはリダイレクトが301か302かということよりも、なるべく各ページに一対一のリダイレクトを設定するほうがサイトの移行を認識しやすいのかもしれません。
内部リンク
内部リンクも新旧サイトで対応しているページは段々新サイトの方に移っていきます。
新サイト、旧サイトで内部リンクとして表示されるページは重複するものがないようなので、あくまで個人的な印象ですが、この内部リンクの移行が、ドメイン移行の際に結構重要な指標なのではないかと思います。
現在旧サイトで残っているのはアーカイブページやタグ、一部のリダイレクトし忘れていたカテゴリなど。
トップページが内部リンクとして認識されたのは、約1ヶ月が経過したぐらいです。
各ページがインデックスに登録されてからしばらくして、内部リンクとして認識されることで、サイト全体の信頼度?が増しているような 印象です。
まとめ
とりあえず、外部リンクや内部リンクが移行したこと、検索表示回数、アクセス数が以前の水準以上に戻ったことから、Seesaaブログの独自ドメイン機能を利用した引っ越しは成功したと言っていいと思います。
一方で日本でのシェアは低いのでほとんど影響はないですが、Bingはウェブマスターツールを見る限り、まだまだ移行は進んでいないような気がします。
Googleは301リダイレクトではなくても、結構フレキシブルに対応してくれているような印象です。
検索表示回数やアクセス数が増えたのは今のところドメインの違いというよりは、Stinger5を使用したことでインデックスされるページが限定され、ウェブマスターツールでの重複するタイトルなどのHTMLの改善項目が減ったことなどが大きいのではないかと思っています。
しかし、まだ多くのページが旧サイトのインデックスや内部リンクに残っています。
302リダイレクトは一時的な移転を意味することから、万が一リダイレクトがなくなると、また旧サイトへと評価がもどってしまうかもしれません。
もちろん新サイトに記事を追加し、独立した評価を増やしていくということが重要なのですが、サイト移転という点では、今後旧サイトのインデックスに残っているページを如何に減らしていくかということが重要かと思います。
とりあえず、リダイレクトを忘れていたカテゴリに新たにリダイレクトを設定してみました。
実験的な意味も含め、今後も注視していきたいと思います。