301リダイレクト,302リダイレクトとmeta refresh の違いを検証
2015/09/25
当サイトはSeesaaブログからWordPressへと移転したのですが、その際の選択肢として、Seesaaブログの独自ドメイン機能による302リダイレクトを使用する、もしくは指定したURLへ転送を行うmeta refreshとURLの正規化を行うcanonicalをheadタグ内に記述するという2つの方法がありました。
<link rel="canonical" href=“転送先URL” /> <meta http-equiv="refresh" content="転送秒数;URL=転送先URL” />
meta refreshとcanonicalを併用する方法(以下meta refreshと呼びます)は、301リダイレクトが使用できない場合の代替手段として有名です。
contentの転送秒数が0秒の場合は、301リダイレクト相当、そうでない場合は302リダイレクト相当という都市伝説的な噂もあります。
当サイトでは302リダイレクトを選んだ訳ですが、meta refreshだったら何か違いがあったのかと気になったので検証してみました。
検証方法
自分のサイトで検証できれば一番なのですが、移転は大変ですし、いくつもサイトを持っている訳ではないので、ネットの力を借りることにします。
サイト移転方法が書いてあるブログ記事を探して、旧サイトのURLをgoogleのsiteコマンドで調べます。
301リダイレクトと302リダイレクトでは検索結果に明確な違いがでるので、これでどっちに近いかがある程度わかるかと思います。
HTTPリダイレクトの場合
302リダイレクトと301リダイレクトの違いは、301リダイレクトと302リダイレクトの違い 海外SEO情報ブログで紹介されているように、転送元のURLが残るか、残らないかのようです。
現在もそうなのか確認してみました。
302リダイレクトの場合
これは当サイトの結果です。
旧サイトのURLをsiteコマンドで調べると、URLは旧サイトのものが表示され、内容は転送先である新サイトのものが表示されています。
301リダイレクトの場合
shoulderさんは2013年に301リダイレクトでサイトのドメイン変更を行っています。
302リダイレクトの場合とは異なり、旧サイトのURLでsiteコマンドを使用したにも関わらず、表示される内容だけではなく、URLも新サイトのものとなっています。
301リダイレクトと302リダイレクトの挙動の違いは2009年当時から変わっていないようです。
meta refreshの場合
meta refreshの場合は、httpリダイレクトのどちらに検索結果が似ているのでしょうか。
転送秒数が0秒以外の場合
エス技研の運営者さんは、2014年にFC2ブログからmeta refreshを使用し、WordPressにサイトを移転しています。
meta refreshの間隔は10秒です。
旧サイトのsiteコマンドの結果は302リダイレクトの場合と同じく、旧サイトのURLが残っています。
転送秒数が0秒の場合
「アフィリエイトで稼ぐ方法を全部話そうと思う」の運営者さんは、2014年にSeesaaブログからmeta refreshを使用し、WordPressにサイトを移転しています。
meta refreshの間隔は0秒です。
こちらも旧サイトのsiteコマンドの結果は302リダイレクトの場合と同じく、旧サイトのURLが残っています。
まとめ
301リダイレクトと302リダイレクト、meta refreshの違いをsiteコマンドで見てみましたが、301リダイレクトのみgoogleでは特別に扱っているようです。
302リダイレクトとmeta refreshはsiteコマンドの結果上は特に違いはなく、meta refreshの転送秒数も特に関係はなさそうです。
もしサイトを移転する場合は、googleも公表している通り、301リダイレクトを使用することで検索エンジンに特別なシグナルをあたられるというのは間違いなく、それと同等の代替手段はなさそうです。
ただし、301リダイレクトが使用できない場合は、302リダイレクトやmeta refreshなどの方法を使用してもそれなりにうまくいくようです。
その場合でも、meta refreshならcanonicalを併用する、転送秒数を数秒にする(真偽不明)、可能な限り一対一にリダイレクトを行う、などなるべくスパムに映らず、インデックスの更新が進みやすいようにしたほうがよいと思います。